日本車のシェアが90%以上の国ウガンダ

アフリカを旅していると大量の日本の中古車が走っていることに驚かされる。

アフリカで走る乗用車のシェアは日本車がダントツだ。

アフリカに住む人にとって、「日本」=「車」、「トヨタ」、「日産」というイメージが最も強いのではと感じる。

 

そんな中でもウガンダでの日本車のシェアは圧倒的である。

おそらく9割以上の車が日本車ではと言われている。

こちらで「タクシー」と呼ばれる乗合いタクシーは全てトヨタのハイエース。

ウガンダの日本車

下記の車は全てトヨタのハイエース。

ウガンダの日本車

何年前の車かわからないおんぼろの車でさえ、ここでは現役だ。

 

これらがどこから来たのか。
歴史はさかのぼること十年以上前。

これだけの日本車マーケットを作ったのは誰かというと、

日本人でもなければウガンダ人でもなく、

なんと

 

パキスタン人

 

だという。

ウガンダには多くのパキスタン人が住み、彼らの生業は自動車関連が多い。

日本でも今よりパキスタン人が多くいた時代があったのを覚えているだろうか。
彼らは日本の中古車に目をつけ、日本で古くなったり規制されて走れなくなった車をどんどんウガンダに送った。

ここアフリカに排出制限や車検という概念はまだほとんどない。
日本で時代遅れな車でも、こちらでは十分な価値を持つ。

日本車は世界一の車という認知で売れに売れる。

同時に売れれば売れるほど、故障した際のスペアパーツの備蓄も増えるので、それを理由にさらに新規購入者が増える。

ウガンダの日本車

 

現在は多くの業者が参入して競争が激しく、旨みは減ってきているそう。

しかし、今後も人口が爆発的に増えていく中で、ますます日本の中古車がアフリカで活躍するのは間違いない。

 

※環境への影響や不正な取引の問題等、多くの課題も同時に抱えているが、ここではそこに触れないでおく。

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