柏田 雄一氏インタビューの裏側 山崎豊子作の小説『沈まぬ太陽』アフリカ篇にウガンダでシャツ工場を営む工場長の話が出てくる。 様々な苦労を重ねながらウガンダ人と心を通わせていくその姿は主人公だけでなく読者も心揺さぶられる。 その「富士ワイシャツ」の「松田工場長」のモチーフになった人物がウガンダにいる。 それが柏田氏だ。 彼はアフリカで活躍する日本人の第一人者の一人であり、もはや伝説の企業家である。 今回のウガンダ滞在の大きな目的の一つは彼に会うことであった。 しかし、約1週間ウガンダにいるもなかなか彼にたどり着く糸口が見つからない。 知らない人はいないのだが、やはり伝説の人で少し別格な位置にいる。 これ以上時間を費やすこともできないと思い、工場の場所はわかったので思い切って行ってみることにした。 少し緊張しながら門や受付で、 「ミスターカシワダに会いに日本から来ました。」 と伝えるとみなさんすごく笑顔で「ウェルカム」と言ってくれ、すんなり社長室へ。 しかし1回目に訪れた際は不在で、秘書の方から翌日ならいらっしゃる旨をお聞きした。 改めて出直す旨をお伝えし、用意しておいた手紙を渡していただくことをお願いして、工場を後にした。 翌日、時間通りに再訪するとそこに彼がいた。 手紙をしっかり読んでくれて、突然にもかかわらず快くインタビューに応えてくださり、食事もご一緒させていただいた。 インタビュー記事の最後にも記載したが、現実は厳しく、全てが栄光の話というわけではなかった。 結果として、思っていた話だけではなかったので自分にとっては考えさせられることが多く、ある意味印象深いものとなった。 工場の入り口に飾られた1枚の看板がある。 社名と国旗の後に続き、 「ウガンダの繊維業界のための共同プロジェクトである。」 という言葉があり、そして、 「ウガンダの誇り」 と書かれている。 一国の大統領から必要とされた男の足跡は確実にウガンダに残っているだろう。 アフリカ ウガンダ カンパラ グローバル人材 海外で働く 海外企業家 社長 衣料品製造・販売 2015-03-24 yohei Share ! tweet