池崎博文氏インタビューの裏側

池崎さんへのインタビューの約束をいただけたのは実はブラジルを離れる前日だった。
ご多忙な中、唯一空いていたその日の夕方の時間を秘書の方が取って下さった。

そして、いざ約束の時間に秘書の方に指定されたニッケイパレスホテルに向かった。

ニッケイパレスホテル

 

フロントの方に用件を伝えて待つ。

しかし、待てど池崎さんはいらっしゃらない。
そこでフロントの方が丁寧に確認してくださり、実は会議に入られていることがわかり、夜まで続くため会うことは不可能だとわかった。
あくまで一方的なお願いでお会いしてもらう立場であり、お仕事を優先していただくのは当然である。
なので、連絡先を確実に渡してほしい旨だけ伝えてすみやかに退散した。

ただ、ここであきらめない。

長いこと経営者をやられている方なので、このことを知ったら絶対すぐ連絡を下さると考え、状況によってはすぐに駆けつけられるように近くで準備をして待っていた。

そして、夜8時を過ぎた頃に電話がかかってきた。
池崎さんからだった。

池崎さんは予定を全く把握しておらず、どこかで伝達ミスがあったとのことだった。
また改めてということになるが、自分が明日ブラジルを出る旨を伝えると、「今どちらですか?夕食は取りましたか?」と。
「夕食はまだです。5分で駆けつけます。」ととんとん拍子でお会いしていただけることになった。
お仕事で1日フルに活動された後に、こうしてどこの馬の骨とも知らない若造のために時間を作って下さった。

例え相手が誰であれ、利益と関係なく一人の大事な人として迎えてくれる。

本物の経営者の姿勢を見せつけられた。
インタビューで話した内容がいっそう胸に突き刺さった。

このプロセスは今でも思い出すだけでジーンとくる。
自分も常にこうありたい。

 

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