北村 英樹氏インタビューの裏側 北村氏には2回にわたりインタビューの機会をいただいた。 2回目にお会いした際には美味しい焼き鳥屋でごちそういただき、そこで大いに盛り上がり、2次会ではご自宅にお邪魔して飲み直し、そのままと泊めていただいてしまった。 その翌日、北村氏が会長を務めるデリーの剣道同好会「剣印会」の稽古が日本人学校であるということで、そのままそこにもお邪魔させていただいた。 北村氏は小、中学校で剣道をやっていて、30年のブランクの後、中国赴任時から再び初め、そこからだけでも13年が経つという。 剣道の魅力として、 「剣道というのは年を取っても若い連中に負けない、生涯できるスポーツ。 剣道は年を取っても気の力で強くなれる。 60歳とか70歳とか、年を経て最高段である八段に挑戦できる人も多い。八段の審査は世界一難しい試験と言われ、合格した先生方には、俺らは打つことさえできない、隙が全く無いんだよ。 俺は今五段なんだけど、逆に初段や二段の若者とやっても彼らは全然相手にならない。ほぼ負けない。」 と言う。 しかし、6年前インドに赴任した際は、メンバーはたったの2人だった。 そこから子供にも教えようと北村氏が言い出し、今では小学生から大人まで80人以上が在籍する大所帯となったそうだ。 北村氏は言う。 「子供に教えることは我々の勉強にもなる。 基礎を教えるために、基礎とは何か?そもそも剣道とは何か?ものすごく勉強して、自分が高められる。 そして、最初は剣道とかわけわからんって顔をしていた子がどんどん成長していく。 それが泣けるくらい成長していくからうれしいんだよ。」 そして、 「昔ながらの日本人の考え方、侍の心など、剣道を通じて大事なことを子供達に教えることができる。挨拶から礼儀から何から。 なかなか家庭で教えることができない部分があり、御両親からもある意味ありがたがられる。」 という。 実際に約3時間の稽古を見学させていただいたのだが、竹刀を合わせて本気で相手と向き合い、圧倒的な迫力を放っていた。 そして、子供達には礼儀の大切さとその意味、それが大人になった時にどう生きるのかを丁寧に力強く話されているのも印象的であった。 子供たちは見様見真似の部分はあるにしても、みんな挨拶をしっかりし、立派に感謝の言葉を述べ、礼儀正しい所作を実践していた。 北村氏はインタビューの中でも日本人としての誇りを力強く語っていた。 未来を作る若者を剣道を通しても育成する姿は本当に使命感に満ち溢れていた。 アジア インド グローバル人材 デリー 海外で働く 海外企業家 社長 2015-07-30 yohei Share ! tweet