ブラジル人にアンケートを取ってきた その1

アンケート調査

 

フェスティバルドジャポンにてブラジル人を対象とした日本や日本人に関するアンケートを取ってきたので、その結果の一部を2回に分けて公開。
フェスティバルドジャポンとは?という方はこちら記事を参照。

ちなみに今回使用したアンケート(ポルトガル語版)はこちら
実施日:2014年7月5日、6日
対象者:58人(男性:24人 女性:34人 年齢層:15~50歳 国籍:ブラジル)

【日本のイメージを自由にお書きください】

1、豊かなor質の高い文化 16人
2、食べ物がおいしい   12人
3、きれいな国      9人
4、マンガ・アニメ    7人
4、ハイテクノロジー   7人

〔補足と考察〕
様々な日本の面を総称して「文化」という言葉を使っているようで、そこにどういう意味合いがそれぞれ含まれているのかが気になるところ。
3位の「きれいな国」については自然がきれいという意味合いと人為的に整備されているという意味合いがアンケートの前後からは読み取れた。
漠然とした質問だったが、やはり食とアニメ文化については具体的な固有名詞を使う方も多く、印象の強さを感じた。

【日本人のイメージを自由にお書きください】

1、教育をしっかり受けている 22人
2、規律を守る        14人
3、他者へのリスペクトがある 9人
4、賢い           7人
5、誠実・正直        6人

〔補足と考察〕
「教育をしっかり受けている」との意見が圧倒的であった。
実は一つ目の質問でも「教育システムが整っている」という意見がいくつかあり、また、アンケートの最後に設けた自由記入欄でも日本の教育に対する羨望的意見が複数出ていた。
ブラジルは南米一の経済大国であり、今後の発展を見込まれている国ではあるが、国民は教育に関して大きな問題意識を持っている。
ブラジル人と政治や今後の発展について話すと必ず教育に対する不満を口にする。
現にそれがワールドカップデモの一因にもなった。

現地で聞いた情報だと、ブラジルにおける高校進学率は約50%、大学進学率は約20%だという。
一方で日本の高校進学率は1974年度以降常に90%以上を保ち、大学進学率は近年約50%を常に保ち続けている。(就職以外に専門学校等へ進学することも考慮すると高卒後の進学率の数字はかなり高いのではないか。)
そして、ブラジル最高峰のサンパウロ大学(日本でいう東京大学)への入学者の約20%が日系人という統計もある。(ブラジルでの日系人の割合は全人口の1%以下。)
進学率のみで一概には言えないが、データからも日本人の教育水準の高さが垣間見れる。

回答の2位以下にも言えることであるが、日々の自国における問題意識がこの日本人へのイメージを作り上げているのかもしれない。

【日本の好きな食べ物は?】

1、寿司    15人
2、刺身    14人
3、お好み焼き 13人
3、手巻き   13人
5、たこ焼き  10人

〔補足と考察〕
1位と2位は順当に思えるが、意外だったのがお好み焼きやたこ焼きといった「粉物」の人気である。
実はフェスティバルドジャポンの飲食ブースで一番人気が和歌山県人会が販売していたお好み焼きであったことは以前別の記事で書いた。
常に長蛇の列で、ブラジル人が1時間待ちの列を作っているという不思議な光景を目の当たりにした。
また、サンパウロにある日本人街でたこ焼きの屋台が常に人気だったことも思い出した。
ただ、両者ともにまだまだ出店しているお店は少ない印象があり、これから期待できる日本食と思われる。

そして、手巻きも寿司、刺身に次ぐポジションに来ている実感はブラジルに限らずある。
ただ、意外だったのがラーメンを挙げる人が2人しかいなかったことである。
日本人街にある2つの有名ラーメン店は常に長蛇の列ができており、ブラジルでも大人気だと思っていた。
この印象とアンケート結果に差がなぜ生まれたのかは更なる調査が必要と考える。

【日本で訪れてみたい場所はどこですか?】

1、東京  34人
2、京都  9人
3、沖縄  7人
4、広島  5人
4、富士山 5人

〔補足と考察〕
ここで注目したいのが、圏外ではあるが「秋葉原」「原宿」といった個別の街が複数挙げられていたことである。
これまで作り上げてきた街のブランドが確実に地球の裏側まで届いていることを感じた。

その2へ続く

 

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